山を登り始めた頃、県内にもこんな凄い山がある事を知った。 これまで日帰り登山にこだわり、こうして栃木の山の想い出を記している今、やっと全ルート踏破の体力的自信と機会を得た。 私と同じような感情を抱き、この山を訪れた登山者も大勢いると思う? また登り終え、心地良い疲れの中でこの山の想い出を更新できるのも幸せ・・

栃木県の北西部、皇海山は栃木県日光市足尾町と群馬県沼田市利根町との県境の山である。 足尾山塊の最高峰でもある皇海山は、日本百名山の一つに数えられ、皇海山へのルートも最短の群馬県側からの不動沢ルート。 また熟練者向きの袈裟丸山連峰から尾根伝いに辿るルートなど多方面からのルートがあるが、今回は栃木県足尾町の銀山平から―庚申山―鋸山―皇海山-六林班峠を下りにした周回ルートである。 今日は長くなりそうである〜 
お早うございます
ここ銀山平の登山口手前の駐車場、現在3:30分、夜明けには少々時間があり、辺りはまだ真っ暗です。 ヘッドランプを点けての出発になりますので皆さんに画像をお届けする事が出来ません。 したがって私のコメントだけで想像して下さい。^^; 

駐車場を出発、辺りは闇に包まれ木の葉を揺らす風、沢を流れる水の音、夜行性の鳥の声が時折聞こえます。
わたらせ渓谷鉄道の「はらむこう駅」と「つうどう駅」との中間付近、国道125号線から293号線に入る。(入口に国民宿舎かじか荘5.3kと書かれた看板あり)庚申川に沿った道をおよそ5.3qほど進むと左側に銀山平キャンプ場があり、その先に国民宿舎かじか荘、そのまま少し進むと車止めのゲートがあり行き止まりになる。  Pはゲート左側に7〜8台、少し手前左側に20台程の空き地がある。

ゲート右に林道があるが、この林道は舟石林道で2.3k程進むと備前館山への登山口がある。 
♪この道は何時か来た道♪? なんてくだらない事書いてますが、庚申山に行く道で、以前庚申山に登った時の事が思い出されます。 今回の皇海山は庚申山山頂が登山口と言っても良いくらいで、かなり長い道中になり山頂までの展望を思い浮かべながら黙々と真っ暗な林道を歩いてます。

庚申川に沿うように林道が伸びており。
そうそう、ここが天狗の投げ石と呼ばれる所で粒の揃った石が斜面に重なり合っている所だった。 天狗の投げ石を過ぎやがて
一の鳥居に到着4:20
駐車場を出発して50分程になり辺りが少し明るくなり始めましたが、肉眼では明るく思えても写して見ると真っ暗でした。 また、こには水場があり、休憩するベンチ・テーブルもあります。 ここ一の鳥居から直ぐ先には岩間を何段にも流れ落ちる庚申七滝があり、紅葉の時季などはお勧めのスポットです。 今日も水量が多く醍醐味がありました。
庚申七滝を後に水面沢沿いの道になり、苔むした岩を眺めながら、なだらかな坂道を登っていくとやがて鏡岩に着きます。 鏡岩からは山道も急になりやがて奇岩・夫婦蛙岩があり、岩に貼付いたイワタバコの葉が招いているかのように揺れていました。 この先、木の根や岩の歩きにくい急な坂を登ると、やがていわくありげな大きな岩の仁王門に着き、笹の目立つ登りになると
やがて二の鳥居5:20
直ぐ上が猿田彦神社跡で、ここは庚申山のお山巡りの分岐でもあり、右への踏み跡がある。 今の時期、二の鳥居付近にはクリンソウの花が迎えてくれた。 皇海山へは左に進み間もなく

庚申山荘5:30分
混雑していると想像していたが、辺りは静寂すら漂う。 皇海山へのアタックは、ここ庚申山荘に一泊、翌日早朝の出発が一般的で殆どの登山者は4〜5時頃に出発したとの事。皇海山への長時間のコース状況が解るようだ。

 

一の鳥居/(帰りに写した画像)

天狗の投石(帰りに写した画像

二の鳥居

庚申山荘
辺りは真っ暗です
周りの景色を写したのですが見えますか?
庚申山荘の背面に垂直に立ち塞ぐ屏風岩が美しくもあり、これから辿る険しいコースが創造できる・・・ この先水場は六林班峠先の沢まで無く、水を補給して庚申山山頂に先を急ぐ。(水は多めに、水場まで7時間))

庚申山荘からは岩の急登である。
鎖、ハシゴ、迷路のような岩の隙間を縫っての登りに気が抜けない。 そんな岩場にはユキワリソウやコウシンソウが咲いている。

ユキワリソウ

自然倒木の階段
やがてお山巡りとの分岐になり山頂は直進する。(お山巡りは周回コース) ここからは益々急登、クサリ、ハシゴの連続で、振り返れば遠くに袈裟丸山など見覚えのある山姿が望め
やがて庚申山山頂 6:45
山頂は針葉樹林帯に囲まれ展望は無いが
庚申山展望台は皇海山への丁度半分程の距離で、ここからが皇海山への登山口と言える。。

シロヤシオ

皇海山

キバナノコマノツメ

鋸山

ミツバオウレン

六林班峠へ向け下山
下山10:50ここからは復路の時間も長く、登って来る登山者も殆んど無い。 さて、一気に鞍部まで下り、考えると疲れるので鋸山への急登を一気に登る。 登る途中の岩場にはミツバオウレンの花が咲いていた。 鋸山山頂11:54 へろへろで再び鋸山に戻り、振り返ると皇海山は薄っすらとガスがかかっている。 さて天候の心配もあり急いで六林班峠へ向け歩を進める。 鋸山より往路の庚申山への踏み後を見送り六林班峠へは直進する。 峠への道はアップダウン
六林班峠を後に今までの険しい道とは異なり、限界に近い身体には優しい風景と斜度だ。 やがて待ちに待った沢に出る。 沢は水場でもあり、残り少なくなったボトルを取り出しチョロチョロと流れる水を汲む。 歩き出して間もなく、いかにも美味しそうに流れ落ちる沢に出る。 六林班峠より数え2本目に出くわす沢の水が飲水としては良いようだ。

天下の見晴台分岐

見晴台
天下の見晴台分岐に出る。14:45 
見晴台分岐には、見晴台200メートル。 庚申山山荘500mと書かれた道標がある。この頃になると疲れもピークになり、寄り道して行こうと言う気力も無くなる・・・  しかし見晴台まで200mの道標に気合を入れなおして見晴台に向かう。 天下の見晴台は岩の頂上にあり、360度の展望だ。 目の前には庚申山荘背面の屏風岩がガスのカーテン越しに見える。・・・ 見晴台を後に分岐まで戻る。 庚申荘までいよいよ残り500mと解ると少し元気になる・・・

やがて庚申山荘到着15:10    アァァァァ〜疲れた〜   達成感と安心感からだろうか何故か気が抜けてしまった・・・  顔を洗い休憩、長く休むと歩くのが嫌になる。 ここからが又長い道のりなのである。 腹ごしらえと休憩をし、気合を入れて歩き出す。

袈裟丸山ヘ道標

水場
一度は挑戦したい足尾の名峰
2003.6.8.
栃木県
皇海山−標高2143.6m
道路地図
国土地理院地形図
ルート
道路地図、地形図内の縮尺の切り替えや移動で、この山の道路、交通機関、所在地、形状など、およその見当がつきます。
四季のアルバム

鏡岩

夫婦蛙岩

仁王門

遠く袈裟丸山/望遠

振り返れば美しい山並み

お山巡りへの分岐

シャクナゲ/皇海山

シャクナゲ

庚申山山頂

皇海山

皇海山/鋸山
山頂から少し進んだ先に展望台があり、この展望台からは北西面が開け、遠方にこれから目指す皇海山の鋭く尖った山容、またそれに連なる鋸十一峰や、遠くは日光連山、まだ残雪の白根山-錫ヶ岳-皇海山-鋸山-袈裟丸山までの尾根が、まるで地形図を広げているかのように見えた。  感動である!

地蔵岳

袈裟丸山

山容も変化が
展望台からはシャクナゲの茂る岩尾根を急降下し、御岳山から薬師岳までは笹と樹木が生い茂り、展望は良くないがシャクナゲやシロヤシオなどの花を見ながら尾根を辿る。 また白山からは、鋸の歯のようなギザギザの頂をクサリとハシゴの岩越えになり、やがて鋸山も近くなる頃には、あれ程尖って見えた皇海山の姿も丸みを帯びて見える。

利根村への分岐

鋸の歯の如く

皇海山山頂
やがて鋸山山頂 9:00
またここは六林班峠との分岐で、殆どの登山者は六林班峠を復路にコース設定している。 さて、目の前の皇海山へは往復2時間30分〜3時間の距離。 ザラザラとした砂塵の急降下で、やがて笹原の鞍部に着く。 ここは不動沢コースとの分岐で道標がある。 振り返ると、今降りてきたコースや鋸山の険しい山容に恐怖を覚えるが、それより
又あの山まで登り返さなくてはならない事を考えると気が重い・・ さて、鞍部から笹を分けて急な坂を登る。 この頃になると身体の節々が渋く、50分程の急登で山頂へ着いた!皇海山山頂10:30  山頂には、数年前参考書で見た三本の山名柱があり二等三角点が置かれています。 ただ山頂でゆっくりもしていられなく、小休憩で復路に着く。

女山山頂

笹原の道

六林班峠
はあるが、比較的緩やかな笹尾根を50分程進むと、山道に右画像の三等三角点が置かれており、そこが女山山頂で、ここから数分で六林班峠12:50に出る。 六林班峠は袈裟丸山への分岐でもあり、道標がある。 庚申山荘へはA角の下り道に進む。

ハクサンイチゲ

クワガタソウ

シロヤシオ
沢沿いにはハクサンイチゲ。クワガタソウ、頭上を今が盛りのシロヤシオツツジが咲いている。 少し歩いては沢があり、六林班峠より(2時間程)十数本の沢を越えると

ガスの庚申山屏風岩

展望台より風景
二の鳥居を過ぎ、やがて一の鳥居、そして銀山平駐車場に着いたのは丁度17:00だったが、登山靴を脱ぐ瞬間の開放された気持ち良さが忘れられず、また旅に出るのです・・・


庚申山荘一泊 コースは 12〜13時間

銀山平Pからの日帰りコースは14〜15時間の時間設定が必要か